全てを掻き消す温度 自身の白までも染めてしまう恐怖 蝶よりもはやく走れた頃 あまりに透明な赤は僕を濁す白になる ただひたすらに不自由なはずだった それでも彼女の赤が褪せることなんて無いんです。 窒息死の快感 狂気まみれを裸足で歩く これが僕の愛してやまない夏 (この夏の赤を全て忘れる頃には、この四季さえ死んでしまっているのだろう。)